我々の夢
好きなことして死んでいく。ヨシモトです。
「好きなことで生きていく」じゃなくて、「嫌なことで死なない」(大原扁理, 『年収90万円で東京ハッピーライフ』)
素敵な言葉です。
でもこれってつまり、「好きなことで死ぬ」ってことで。
好きなことで死ぬ。美しいです。美しくて儚くて。儚いから美しい? 因果があるんだかないんだか。
「儚い」とは人に夢と書く。もう使い古されて誰が言い出しっぺかわかんないですけど、漢字といえば金八先生?きんぱっつぁん?
人の夢は儚いです、たしかに。目覚めたら残ってないんですもん。でも、朝起きたとき、たとえいい夢でも悪い夢でも、なぜかほっとするのは何なんでしょう。賢者タイムか?
泡沫の夢。うたかたって。そんな読み方ありかよ。
泡が割れて、はじけて、零れ出る。夢か現か幻か。
はいポエム。何が溢れるねん。夢の外へ連れてって。星野源。南を甲子園に連れてって。うるせえチャリで行け。
始まった時に唯一決まってる未来が"解散する日"だなんて、こんな切ない世界があっていいものかって思いました。「みみばしるやりましょう、東京福岡大阪いきましょう、最終公演は3月3日です」というように決まったと思うのだけど、でもそれつまり3月3日に解散するってことじゃないですか。バンドじゃそんなことありえないんです、(中略)「本気でバンドやりたいからやろう、どこどこでライブしよう、でこの日に解散しよう」なんて、僕が知らないだけかもしれないけど聞いたことない。始まった時に終わる日が決まる世界。(あの日の叫びは嘘じゃない)
バンドマンの文章は、どうしてこうもけだるげで、どうしてこうも心に染み込むのでしょうか。
この前『みみばしる』で初めて生声を聴きました。ワタナベシンゴさんの、割れそうな、悲痛な叫び。
醒めるから夢なんですよね。終わりが確約されているのが、夢。
そういう意味では、演劇って「夢を見せてくれる」のかもしれませんね。
同じく、ワタナベシンゴさんのブログより抜粋。
なんだか不思議と大丈夫な気がしたんだ、本当だよ。
なんだか頭が割れそうに痛いですね。