みみばしる
みみばしる、ってどういう意味ですか?ヨシモトです。
松居大悟監督『みみばしる』を観てきました。
ラジオと演劇の垣根を越えた挑戦的な試み。ラジオも演劇も好きな自分はよだれダラダラ。最近劇団献身の『死にたい夜の外伝』しかり、ラジオと絡んだ演劇作品多くないですか? ラジオの復権がこういうところに表れているのかなぁ。
でも正直なところ、企画の素晴らしさと心を打つ音楽に比して、俳優が微妙だったな……と思ってしまいました。期待しすぎていた感。
松居作品はMOROHAといいTHE BOYS AND GIRLSといい、アーティストのセンス最高なんですよね。開演前に流れていた『東京』は観る側の気持ちを整えるのにぴったりだったし、ワタナベシンゴさんの生歌、なんか泣きそうになっちゃいました。どこか悲痛な叫びにも似た歌声。なんでメンバー脱退しちゃうんや。バンドマンじゃない人生ってなんだよ。
クリープハイプの『バイト バイト バイト』の一節思い出しましたね。
ベーシストは就職活動を始めて 「俺あいつと結婚するかも」
久しぶりの会話はそれでした
思えば、私が松居大悟さんを知ったきっかけはクリープハイプでした。『おやすみ泣き声、さよなら歌姫』は今でも一番好きな曲。MVから滲み出る、エグみの強い生活感がたまらなく好きだし、「現実」感を濃縮して「非現実」的レベルにする技術はピカイチだと思っています。
松居さん主宰の劇団ゴジゲン、次回公演が楽しみだなぁ。
こういうエンタメにふれるからこそ、心が潤うんだよなぁ。どんな時も忘れたくない、大切なもの。